秋めいてくると、さまざまな銘柄の新米がお店に並びます。
ふっくらとつやのある新米は食欲の秋にぴったりですよね。皆さんはおいしい新米をさらにおいしく炊いてみたいと思いませんか?
瑞々しい新米をおいしく食べるには基本の炊き方を学ぶのが大切。
今回はおいしい新米の炊き方やおいしく食べるポイントについて説明します。
新米について

新米はその年に収穫された新しいお米のことです。お米は米穀年度と呼ばれる産年の区切り方をします。
米穀年度では11月1日から10月31日までが1年の区切りといわれています。
新米は収穫した年の12月31日までに精米、包装されたものとJAS法で定められています。
収穫後まもない新米は細胞がまだ硬くなっていないので、いつものお米よりふっくらと炊きあがります。
酵素の働きも活発なので、新米を炊くと旨みや甘みを感じやすいです。
新米をおいしくする研ぎ方と浸水

新米を洗うときの9~10月頃に出回る収穫したての新米は流水で3~4回洗い流して一度すすいで終わります。11月以降に出回る新米は手指を立て、力を入れずに円を描くように研ぎます。3~4回ほど研いだら2回ほどすすぎます。
新米の研ぎ方は優しくするのが基本です。
最初に新米を洗うとき使用する水はミネラルウォーターがおすすめです。
すすぎが終了したら次は浸水です。炊飯する前に浸水することでよりおいしく仕上がります。
30分前後浸水すると、粘りが少なく固めの食感に。30分から2時間程度浸水すると、中まで水分がいきわたるのでしっとりとした食感に。
新米のおいしい炊き方

たっぷりと水分を吸収した新米は指定の水量よりもやや少なめで炊きましょう。
炊きあがったら時間を置かず釜の底から大きくふんわりかき混ぜます。すぐに混ぜて余分な水蒸気を逃がすことがおいしく炊くポイントです。
新米の甘みをより引き出したい場合は土鍋で炊くのがおすすめです。土鍋で炊くのは難しいイメージですが、炊き始めから沸騰までに10分程度かけ火加減を調整すれば大丈夫です。
新米のおいしい食べ方

炊き立ての新米はその日のうちに食べるのがおすすめです。ごはんをつぶさないように優しく新米をすくいます。ごはんの中に空気を入れるようにし、2~3回に分けて盛り付けるとやわらかい食感が楽しめます。
新米を塩おにぎりにしたいときは、粗熱を取ったごはんをふっくらとまとめるように握り、温かいうちに食べるとよりおいしく食べられますよ。
まとめ
新米のおいしい炊き方や食べ方について説明しました。秋の味覚と一緒に新米を味わうとより一層食欲の秋が楽しめます。
この記事を読んでぜひおいしい新米を堪能してくださいね。