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豆乳やアーモンドミルクにつづく!話題沸騰のオーツミルクとは?

買い物に出かけてみると牛乳などが置いてある乳製品売り場に見慣れない商品が並んでいるのを見たことはありませんか?牛乳、豆乳、アーモンドミルクに続いて美容マニアの間で話題になっているのが「オーツミルク」(オートミルクとも呼びます)。

「オーツミルクってなに?」「どんな栄養があるの?」「おいしいの?」「料理には使えるの?」などいろいろな疑問を掘り下げていきます。

オーツミルクの原材料とは?

オーツミルクとは、オーツ麦(オート麦)から作られた飲料のことです。オーツ麦という言葉になじみがない方も「オートミール」という言葉は一度でも聞いたことがあるのではないでしょうか。

オーツ麦はロシアやアメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国などで栽培されている穀物で主に動物の飼料に利用されていましたが、19世紀ごろから食用としても広がり始めました。

オーツ麦には小麦などに含まれる「グルテン」というたんぱく質が含まれていないので「グルテンフリー」の食品としても注目されています。ただ、製品によっては小麦などが混入してしまう場合もあるため製品を選ぶ際はグルテンフリー表示やアレルゲン表示などを確認することが大切です。

このオーツミルクはオーツ麦を水に浸し混ぜ合わせた後、裏ごしすることで出来上がる植物性の液体を指します。

一般的にミルクと言われると乳牛から搾乳される「牛乳」をイメージしますが、オーツミルクは植物性のためヴィーガンの人にも広く好まれています。

オーツミルクに含まれる栄養素は?

不飽和脂肪酸

一般的には魚やオリーブオイルなどに多く含まれ、悪玉(LDL)コレステロールの抑制や過酸化脂質の発生を予防する効果があるといわれている「健康に良い油」です。

さらに不飽和脂肪酸には以下の効果が期待されています。

・動脈硬化や高血圧を予防する効果
・アレルギー症状を緩和する効果
・血栓症を予防する効果
・アトピー性皮膚炎を改善する効果
・記憶力や学習能力を高める効果
・視機能を改善する効果

食物繊維

オーツミルクには多くの栄養素が含まれていますが特に食物繊維が豊富です。
オーツミルクの食物繊維にはベータグルカンが多く含まれているので悪玉コレステロールの低下や生活習慣病の予防、腸内環境の調整に役立ちます。

カロリーと糖質はほかの植物性ミルクに比べて高め

ほかのアーモンドミルクなどの植物性ミルクに比べてオーツミルクのカロリーや糖質は高めです。

一般的には「カロリーが高い=ダイエットに不向き」と思われがちですが、オーツミルクには豊富な食物繊維や不飽和脂肪酸があることから取り入れ方によってはダイエット効果にも一役買ってくれます。

腹持ちもよく少量で満腹感を得ることもできます。

オーツミルクはどんな味?

気になるオーツミルクの味ですが、簡単に言うとほかの植物性ミルクに比べて一番「牛乳に近い味」です。アーモンドミルクなどの植物性ミルクを飲んだことのある方にはわかると思いますが植物性ミルクにはどの製品も「クセ」がありますよね。

オーツミルクにももちろん穀物由来の「クセ」はありますが、アーモンドミルク程の強いクセはあまり感じられず一番牛乳に近いコクのある味わいです。そのため、オーツミルクを牛乳に置き換えても違和感なく飲めるでしょう。

オーツミルクそのものに自然な甘さがあるので大手コーヒーショップなどでも牛乳に変わるミルクとして多く取り入れられています。

ヴィーガンで動物性の食べ物を摂れない人やグルテンフリーのものを好む人も牛乳と違和感なくおいしいコーヒーを飲むことができます。

オーツミルクの気になる効果とは?

ダイエット

先ほどもお伝えした通りほかの植物性ミルクに比べてオーツミルクのカロリーと糖質は高いですが、牛乳と比べるとカロリーと糖質は低くさらにコレステロールもゼロのため取り入れ方によってはダイエット効果を見込めます。

特にオーツミルクに含まれる食物繊維は満腹効果も高めるため少量で満腹感を得ることができ、さらに糖の吸収を穏やかにしてくれます。

またオーツミルク製品によってはビタミンB12も含まれておりこれにより自律神経を安定させてくれる効果もあるため、ストレスからくる過食を抑えることができます。

便秘解消

豊富な食物繊維が小腸で消化・吸収されることなく大腸まで到達するためお通じもよくなり便秘が解消される効果が期待できます。またヨーグルトと同じように腸の働きを整えてくれます。

しかし、その優秀な効果から「便をやわらかくする」ため摂取しすぎると下痢や軟便なども引き起こすので要注意です。

貧血防止

オーツミルク製品に含まれるビタミンB12は健康な血液を生産するのに必要不可欠なビタミンです。健康な血液が生産ができない=貧血に繋がり、身体的疲労、体力の低下、便秘、食欲不振などが起こります。

ビタミンB12はレバーや魚介類など動物性の食品から取ることが出来ますがレバーや魚が苦手な人や動物性食品を摂取しないヴィーガンの人には不足しがちな栄養素なためオーツミルクを摂取することによって貧血にならない体を作ることができます。

アーモンドミルクとオーツミルクどちらがいい?

植物性ミルクにはそれぞれの良さがあるため一概にどの植物性ミルクがいいとは言い切れませんが、普段の牛乳と違和感なく置き換えられるという観点からオーツミルクをおすすめします。

アーモンドミルクは独特のクセがあるため好き嫌いが多く分かれますがカロリーや糖質などがとても優秀でアーモンドミルクに抵抗がない方であれば続けられると思います。

しかし、料理などに入れるとどうしても独特の風味が残るため合う料理合わない料理が出てきます。対照的にオーツミルクはクセが少なく、あっさりとした牛乳というイメージのため牛乳を使った料理などで違和感なく牛乳の代わりに使用することができます。

牛乳をたっぷり使ったシチューやグラタンなどおいしいけどカロリーが気になるような料理でオーツミルクを代用することでカロリーや糖質を抑えることができます。

またオーツミルクはサスティナビリティの面で見ると牛乳やほかの植物性ミルクに比べ環境負荷が少ないため環境のことを考えても積極的に取り入れていきたい一品です。

しかし、オーツミルクは牛乳などに比べて価格が高いため経済的な負担がかかります。そのため目的に合わせて日々の生活に取り入れていきたいですね。

おわりに

オーツミルクはまだ日本に広まり始めたばかりで販売店や種類も少ないですが、その使いやすさや飲みやすさからあっという間に種類も豊富になる事でしょう。とても扱いやすいオーツミルク。興味を持っていただけた方はぜひおうち時間で試してみてくださいね。

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